8月18日


朝の6時ごろに起き、出発の準備を整える。

民宿のおばさんがおにぎりを持たせてくれるが、

それがすごくでかい。

巨大な巨大なおにぎり1つじゃなくて普通のおにぎり3つとかにしてくれれば良いのに・・・

 

この日の目的地は宮之浦岳の山荘。

縄文杉を見るためには山を登らなくてはならないのだ。

山の入り口までバスが通ってるから自転車置いて行ったら良い、

というか自転車で山の入り口まで行くのは無理。

と田舎浜のキャンプ場で知り合った人(川で遊んだ人)にアドバイスを貰っていた俺。

にもかかわらず自転車で行く事にw

自転車置いていって盗まれたら嫌だし・・・

 

だがやはり後悔する事に。

行けども行けども坂道。

登っても登っても一向に山に登る入り口が見えない。

気が付けば町が遥か下に。

 

結構すごい高さまで登ってるな。

3時間ほどかけてようやくバスの駐車場にたどり着く。

ここが山道への入り口となる。

休憩所で民宿で貰った馬鹿でかいおにぎりを食す。

「こんにちわ、でっかいおにぎりですね」

とフラグが立ちそうなところだが、

残念ながらものすごい勢いで山。

モリモリと食ってから山道へ。

 

さぁて登るぞと思ったときに前から見覚えのある人が・・・

田舎浜のキャンプ場で仲良くなった人がこっちに歩いてくる。

ひょんなところで再開。

結局自転車でココまで登ってきたと話すとビックリしていたw

一足先に縄文杉を見てきたらしい。

よーし、俺も登るぞ〜

 

周りはコケで覆われてて薄暗い。

このあたりの風景はもののけ姫のイメージになったらしく、

なるほど劇中もこんな感じだったよなぁと思いながらひたすら歩く、登る。

 

 

 

間近を通るシカ。

 

午後4時くらいにお目当ての山小屋に到着する。

が・・・

全然整備されてないらしくトイレの臭いがすごい。

50Mほど離れてても普通に臭ってくる。

臭すぎ。

目にしみるほど臭い。

しかも電気が来てないらしく、明かりもつかない。

寝る場所はあるが、ここに一人で寝るのは正直怖い。

どうしよう・・・・と思いつつしばらく経ったとき、

今日ココに泊まろうかと思っている若者数人がやってくる。

ありがたい・・・

その後民宿で知り合った例のおじさんもやって来て、

山小屋には5人で泊まる事に。

 

夕食時、チキンラーメンを沸かして食ったり、

米を自分で炊いたり、皆マチマチに飯を作り談笑。

ココで一人で泊まるの怖くてどうしようかと思った話や、

博多から自転車で来たという話をする。

おじさんは電車とフェリーで、

1人でやってきた若者は高速バスとフェリー。

2人で東京からやってきた大学生は、

なんとヒッチハイクしながらここまで来たらしい。

皆それぞれ、色々やってきたらしく1時ごろまで会話は弾む。

 

全く面識も無く、ただその日知り合っただけなのに、

なぜこんなにも仲良く慣れるのだろう。

それはきっと、旅の中では皆が何にも属さぬ、

純粋な「個」で居られるからじゃないかなと思う。

名前も知らない彼らとの出会いは、ほんの数時間程度だった。

それにもかかわらず、多分彼らとの出会いは一生、

忘れることの出来ない大切な思い出として残ることだろうと思う。


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